自社デザインシステムを手軽に構築、長期のコスト低減と一貫性確保へ

IT製品やアプリ、UIの設計などを構造化したデザインシステムは、海外のスタートアップや大企業を中心に7、8年前から採用が増えつつある。日本では、デジタル庁のデザインシステム構築・公開が注目され、大手企業を軸に導入が広がっているという。

TISFixelは、業務システム向けSaaS型デザインシステム構築・運用プラットフォーム「UXHub」のエンタープライズ版を提供する。この版では、汎用的なデザインシステムのテンプレートFDSを編集することで、独自デザインシステムの構築・運用が手軽にできる。デザインに必要なリソースと対応するコード、デザインガイドラインなどを一元管理し、企業オリジナルのデザインシステムを迅速に構築して運用可能だという。

デザインシステムの作成と運用をPS支援といった特長も備えた。新サービスでは、①デザインガイドライン、UIコンポーネントの作成とプレビュー、ソースコードを含めたリソースのダウンロードなど、所要機能にて簡単にデザインシステムを構築可能、②バージョン管理、イシュー管理、履歴管理など、最適な運用機能を提供する。

「UXHub」を導入することで、システムのUIにおけるデザイン品質が向上――ユーザーの満足度を上げることはもちろん、フロンエンドの開発工数が30-50%程度削減(Fixel調べ)でき、短納期の実現も望める。さらに、一過性だったデザインの成果物を、企業内の資産として管理することを可能にし、長期的なコスト低減とデザインの一貫性確保に役立つという。

DXクリエイティブデザイン部にてモノゴト造りを支援するTISと、デザインシステム系の専門家集団を抱えるFixelは、顧客のプロダクトやサービスのデザイン設計やコンセプト開発から、デザインシステムの構築・運用に至る全工程をトータルサポートし、総合的なアプローチによって長期的なビジネス成長の促進に寄与していく考えだ。