建設現場をローカル5G+Wi-Fi環境にし新しい働き方を実現する

ローカル5Gが各界で注目されている。デジタルトランスフォーメーション(DX)に拍車が掛かる今日、適用範囲を絞った高速大容量かつ低遅延な通信基盤は、各地域や特定現場の課題解決に向けた仕組みづくりで重要なピースとなる。

今月7日、安藤ハザマNTT東日本(東京事業部)NTTBPは、昨年12月~今年3月に建設現場におけるローカル5Gの共同実証実験を行い、その活用が最適な広域高速無線環境実現に有効であるとの結果を得られたと発表。大規模掘削工事現場にてローカル5GおよびWi-Fi環境を構築し、DXや業務効率化に向けて利用が想定されるBIM(建造情報モデリング)、施工管理アプリの動作、4Kカメラによる遠隔視察等の検証を実施した。

「約200m×約100m、深さ約20mの掘削工事現場を一つのローカル5G基地局でカバーできること」「アンテナとの見通しがとれる約200m離れた地点においてローカル5G通信によりアップリンク・ダウンリンク共に安定して数百Mbpsのスループット」「鉄骨等の障害物によりアンテナが視認できない掘削面においてローカル5G通信によりアップリンク・ダウンリンク共に概ね100Mbps」

「障害物等により電波が届きづらい掘削面においてローカル5Gを中継回線としたWi-Fiアクセスポイントにより数百Mbps」「トラックや重機の動きに影響されずに、ローカル5Gの終始安定したスループット」「全てのローカル5G接続地点においてアプリケーションおよび4Kカメラが快適に利用できること」「ローカル5G装置および設備収納BOXについて、建設現場環境において長期間安定して動作すること」を確認した。

今回の知見をもとに更なる展開に向け協業を進めていくという。安藤ハザマおよびNTT東日本グループは、建設現場のDXに最適な広域高速無線環境の展開を図りながら、現場での新たな働き方の実現に取り組んでいく考えだ。