情報通信
ソフトウェア基盤技術、プラットフォームの利用は現在3種が5割超え
近頃ソフトウェアエンジニアリング(SE)プラットフォームに関する問い合わせが増えている。そこで今年2月、日本国内においてユーザー企業のシステム開発に従事するソフトウェアエンジニアを対象に、主要6種のSEプラットフォームの利用状況について調査した――
Gartnerは今月7日、各種プラットフォーム利用の加速している状況が明らかになったとした。国内企業が利用中のプラットフォームはBPA(ビジネスプロセス自動化)が54%、iPaaS(統合プラットフォームサービス) 52.3%、API管理が51%と、3種類が5割超。1年以内に利用予定との回答を合算すると、データ統合ツール、ローコード/ノーコード開発ツールも過半数を超え、イベント駆動型テクノロジも半数近くになるという。
利用率最多のBPAは、DXや働き方改革が活発化した数年前から業務の効率化・省力化・高速化に向けた自動化という文脈で関心が高まり、コロナ禍で導入が急進展したと考えられる。また、API管理の利用率は今3番目だが、1年以内の利用予定も含めると最多になる。沢山のプラットフォームが多様なAPIを生成したり、利用したりする機能を備えている。APIの組合せによるアプリ構築が拡大するにつれ、API管理テクノロジの適用が拡大するだろう。
各種SEプラットフォームの導入を計画するエンジニアリングリーダーは、さまざまなテクノロジの増加を適切に管理する必要に迫られている。それには、①拡大する複数のプラットフォームの利用状況を、部門横断的かつ定量的に可視化すること、②全社的なプラットフォーム環境のあるべき姿と各種プラットフォームに必要な能力を洗い出し、基盤技術の選定基準、統治工程、管理基準とそれらを遂行するプロセスを作成することなどが挙げられるという。