AI×ARのドラレコアプリで横断歩道での事故・違反削減へ

自動車ドライバーには横断歩道手前での減速・停止義務がある。しかし横断歩行者等妨害等違反の取締件数は年々増加していて、2022年には約34万件、18年比で約1.9倍となっている。

警察庁「横断歩道は歩行者優先です」Webに上記数値が示されている。信号機のない横断歩道を人が渡ろうとしている場面で一時停止した車は39.8%、約6割の車は無停止といったJAFの22年調査結果もある。横断歩道に気づかないケースをなくし、歩行者や自転車が横断しようとしている時には一時停止をしなければならない交通法規を徹底できるよう、これにより、注意喚起や歩行者を認識した警告音の発信をすることで――

ドライバーの法令順守や歩行者との交通事故削減に寄与できればと思っているという。ナビタイムジャパンは26日、AI(人工知能)とAR(拡張現実)を搭載したドラレコアプリ「AiRCAM」にて、撮像を画像認識AIでリアルタイム解析し、道路標示・標識や横断歩道内の歩行者を検知して、走行速度に注意を喚起する機能を提供開始した。

同アプリは、上記リアルタイム画像解析や、ARを活用した直観的な情報表示で、危険・交通違反につながる運転への警戒を促す。映像と走行データを合わせて記録するドラレコ機能に加え、最適な走行車線までナビする「ARルート」や、安全で思いやりのある運転への「HAPPY DRIVEポイント」付与などで安全運転を支援する。

今回の新機能は、走行中に道路標示の「ダイヤマーク」(横断歩道又は自転車横断帯あり)を検知し、AR表示と「この先、横断歩道があります。スピードにご注意ください」という音声で注意喚起する。信号機のない横断歩道にて、道路標識の「横断歩道・自転車横断帯」と、横断歩道内に歩行者がいるかどうかを検知し、警告音で注意喚起する。Android OS向け「AiRCAM」で先行し、iOS向けも7月頃に対応予定だという。