NFT認証ツールでコミュニティを形成、Web3の社会実装を推進

NFT(非代替性トークン)の利用シーンが広がっている。昨今、ブランドやアーティストなどの熱心なファンに向けたコミュニケーションを可能にする、マーケティングツールとしてのNFT活用も注目されているが――

その認証システムは運用面・ユーザビリティなどの課題が多く、セキュリティ管理の厳しい日本企業での導入が難しかったという。凸版印刷は、マーケティングにおけるNFT活用を支援する「エンタープライズ向けNFT認証ソリューション」の第1弾として、Scalably協力のもと開発した<はやくてかわいいNFT認証ツール>「HAYACAWA™わん」を今月10日より提供する。

「個人情報の管理負荷を軽減しコミュニティの構築が可能」「利用ユーザーが親しみやすく分かりやすいUIで企業の導入を促進」「限定コミュニティ構築によりNFTの価値向上を支援」「NFTの専門知識やノウハウを有したトータルサポート体制」といった特長を備えた。同ツールでは、特定のNFT保有ユーザーのみが参加できるDiscordチャンネルを作成し、対象のNFT保有者への認証完了後にコミュニティへの参加権を付与できる。

NFT起点のファンコミュニティを安全に形成できる。参加権という特典の付与により、企業はファンとの直接的なコミュニケーションや限定キャンペーンの実施などが可能となり、ファンにとってのNFT保有価値向上につなげられる。「HAYACAWA™わん」は今回の提供開始に先立ち、バーチャル展示「エウレカトーハク!◉89」にて、NFTアート作品の購入者特典付与を行う認証システムとして採用された。

今後、様々なNFT活用ニーズに合わせて「エンタープライズ向けNFT認証ソリューション」のラインナップを拡充、今年度中に第2弾、第3弾の提供を予定している。同社はweb3の社会実装を推進し、誰もが安全・安心にweb3を活用できる世界の実現を目指すという。