厚労省がPHRの全体像(令和4年PDF)を開示している。今月16日、アルムとファストドクターは、前者のPHRアプリ「MySOS」と後者が支援する往診・オンライン診療サービスの連携を開始した。同アプリでは、通院履歴・服薬履歴・かかりつけ医情報などを登録し、医療機関から直に健診結果やCT・MRI等の検査画像(DICOM規格)を受け取れる(医療関係者が「Join」アプリ利用時)、ユーザーが自身のPHRを一括管理できる。
一方同サービスは、全国11都府県の医療機関からなる時間外救急の総合窓口であり、夜間・休日の医療相談に応じ、症状の緊急度に応じて救急病院案内や往診、オンライン診療などの適切な医療選択をサポート。持続可能な地域医療の実現を目指し、全国で総勢約2,000名の医師(常勤医・非常勤医)が活動している。ファストドクターの救急往診やオンライン診療の相談が可能となったMySOSには――
すぐに医療機関を受診するべきかどうかの判断材料となる「成人・小児救急ガイド」が搭載されている。今回の連携により、同アプリのユーザーは同ガイドを使用しても判断に迷う際、ファストドクターに接続され、医療者に直接相談できる。救急往診時、ユーザーが登録済みPHRデータを医師に見せることで、同アプリは診断・処方に役立つという。
両社は、ニューノーマルな医療アクセスの手段として、スマホひとつで夜間・休日でも医療相談や自宅での診療、かかりつけ医の案内を受けられる新しい医療サービスの普及を目指す。今般の取り組みはアルムにおける「公共交通インフラ基点ニューノーマル感染症予防ウェルネス事業」の一つだという。