便利なスマホアプリで顧客行動を見える化、マーケティングを効果的に

顧客ニーズが多様化している。近年、自社の商品を選んでもらい繰り返し利用してもらうことが重要になっている、企業においては、各ニーズに合ったサービスや適切なマーケティングを行っていく必要がある。

一方で「顧客の会員データはあるが、有効に活用できていない」「マーケティング施策を経験者の勘だけに頼っており、最適な施策が打てているのか判断ができない」などの課題があるという。TISは、ラベリングされた顧客行動データを活用し、効果的なマーケティングを実現する顧客行動可視化サービス「キャクシル」の提供を開始する。同サービスの第1号ユーザーはファイターズ スポーツ&エンターテイメント(FSE)だ。

SDK(ソフトウェア開発キット)を既存のスマホアプリに埋め込むだけで顧客(アプリユーザー)の位置/行動データ取得、アプリ決済機能(自社Pay)、スマートキーなどのDX機能を簡単に追加でき、取得した購買(趣味嗜好等)データや位置情報データなどをもとに、顧客属性をラベリングし提供する。導入企業の顧客向けアプリへ容易に新機能を加えられるため、顧客に対するUX向上でアプリの利用頻度向上が期待できる。

有意義なマーケティング施策の企画・実行を可能にする。「キャクシル」について、FSEでは、今月開業予定の北海道ボールパークFビレッジで利用できる「FビレッジPAY」の提供を開始(発表記事)。銀行口座、クレカ、F NEOBANKのいずれかを登録すると、買物時にアプリ会員証二次元コードをかざすだけで決済も完了する。今後は蓄積された購買データにラベリングを行い、FSEのマーケティング施策に活用してもらう予定だという。

TISは、スマホアプリを通して顧客の利便性を高める機能とデータに基づいた顧客一人ひとりのニーズや購買嗜好の理解につながる機能を随時拡大していくことで、エンタメや小売りなど、幅広い業界に価値を届けていく考えだ。