LPガス事業DX、スマート検針データ等と基幹業務システムの連携へ

各種デジタルトランスフォーメーション(DX)が推進されている。日本におけるDXは、生産年齢人口減少など社会構造由来の課題を解決するものとして期待されている。それは多くの業界で共通する。プロパンガス業界でも、高齢化に伴う慢性的な人手不足により業務効率化などが求められているという。

NTTテレコンは1日、あらゆるモノがネットにつながるIoT技術の一つであるLPWA(低電力・広域無線通信網)による集中監視システムの検針データを活用することでプロパンガス事業者の基幹業務のDXを支援するサービス「テレコンビジネスプラットフォーム」の提供を開始した。対象エリアは、日本国内のインターネット通信が利用可能なエリア(インターネット環境必要)だという。

同プラットフォームは、複数の集中監視システムから得られる検針などデータを一元的に収集・管理し、ガス事業者の基幹システムとの各種データ連携を可能にする「LPGデータコネクト」、毎日検針データを有効活用し合理的な配送タイミングを指示する「配送マネジメント」の2つのサービスで構成されている。

次期ステップとしては「基幹業務システム」全般を提供していくつもりであり、各事業者へのチューニングは原則パラメータ設定に留め、極力カスタマイズを排する仕様とし、最新のテクノロジーと蓄積したノウハウをタイムリーにアップデートし、最短のリードタイムで提供していく。また、配送タイミングを活用した「配送ルート表示(どのルートで配送するか)」機能については外部システム連携により提供予定だ。

業界全体の発展のためガス以外のデータとの相互分析による需要家・ガス事業者への新たな付加価値還元もめざしていくという。同社は、これからも顧客に身近な「Your Value Partner」として、NTTグループの総力を結集したトータルソリューションを提供し、ガス事業者の発展に貢献していく構えだ。