情報通信
"エッジ"で基地局やアプリを稼働するプライベート5G実現へ
いま一般的なプライベート5Gサービスの導入には専門技術やノウハウが必須で、稼働まで数カ月を要する場合があり、導入後も複雑な管理が必要だ。顧客のビジネスや課題に応じてネットワークリソースを拡張・縮小できる柔軟性も求められるという。
富士通は、米国マイクロソフトと共同で昨年7月に「FUJITSUコラボレーションラボ」で実施した"5Gネットワーク環境を構築する技術とエッジコンピューティングサービスの接続検証"について、英国バーミンガムに今月開設予定の検証施設でも実施する。同様の施設を欧州にも設け、順次拡充することで、プライベート5Gをベースとしたビジネス共創やサービス提供をグローバルに展開することを目指す。
プライベート5G環境構築技術と、「Azure Private 5G Core」を組み合わせて、ネットワークやアプリケーション負荷に柔軟に対応する安定した通信を実現し、複雑な管理や設定が不要なプライベート5Gプラットフォームを自社の商用環境に構築し、動作を確認する。将来的には、基地局からエッジアプリまで全てを、「Azure private MEC」上の統一プラットフォームに構築し、顧客のDXを支援するとともに、社会課題解決に資するサービスを提供する。
サステナブルな世界の実現をめざす「Fujitsu Uvance」のもと、コネクテッドな社会を実現するデジタルインフラで世界をシームレスに安全に繋げる「Hybrid IT」の取り組みを進めていくという。同社は上記検証の内容をバルセロナで開催中の「MWC23」にても紹介する。