モバイルアプリ利用データをすぐに自動連携、確実なインサイト把握へ

モバイルアプリ市場は成長を続けている。今後も多種多様なアプリが登場するだろう市場において、アプリ事業者はユーザー行動を詳細に分析し、望まれるアプリを開発していく必要がある。

総務省「令和3年版 情報通信白書」第1章にある"普段利用しているインターネットサービス"がどんどんモバイル端末系に移っていく。現在、アプリログデータのみの分析では、ユーザーが求めるアプリ開発を的確に行えなかったり、個人情報保護の観点からデータ利活用が困難であったりして、ユーザーから明確な同意を得ている多様なデータを用いた分析へのニーズが高まっているという。

マクロミルadjustは、"消費者パネル"データと、"モバイルマーケティング分析プラットフォーム"アプリログデータとのリアルタイムデータ連携を2月27日に開始した。これにより前者は、データ分析とユーザーへのリサーチを通じて、的確なインサイト把握を支援するモバイルマーケティング分析支援ソリューションを、Adjustを導入しアプリ事業を展開する各社に提供する。

アプリ事業者のアプリログデータが自動かつ即座にマクロミルのDMP(データ管理基盤)に連携され、同社によるユーザーデータ分析支援が可能となる。同基盤は広告代理店のDMPや事業会社のCDP(顧客データ基盤)とも連携しているため、今回のログデータ連携により、アプリ事業者は、自社アプリインストールの流入元特定とか、CV数やCTRなどの指標を用いたプロモーションの効果測定とか分析ができる。

豊富な属性データ(性別、年齢、居住地など)を有する消費者パネルとの紐づけが行え、ユーザーの属性を把握し、リサーチを行うことも可能。行動データ分析だけでは把握できない「なぜインストールしたのか」といった意識データを得られるほかUX/UI調査、クリエイティブ評価等も行えるので、プロモーションやアプリ開発の最適化を図れるという。