自動オーダーフルフィルメントを本格化、従量課金サービス始まる

ボリュームベースの価格設定や、より柔軟な支払い条件ニーズが高まっている。世界の倉庫において、80%以上は自動化されておらず、ペイ・パー・ピック(従量課金)モデルは、オーダーフルフィルメントの自動化に対する新たな需要を掘り起こす――それを確信しているという。

ロボティクステクノロジー企業AutoStore™は今月16日(ノルウェー時間)、世界中で1,150超のシステムが稼働している業界トップレベルのフルフィルメント自動化テクノロジーについて、ペイ・パー・ピックサービスとして利用可能になったことを発表した。これにより、小売業では一層効率的な倉庫業務と、顧客への迅速配送ニーズの高まり対応するため、より低価格での参入が可能になるという。

今回同社は、消費者直結型デジタルブランドTHG傘下のIngenuityとグローバル販売パートナーシップ契約を締結。THG Ingenuityは、AutoStoreのテクノロジーを、独自の倉庫管理、輸送管理最適化ソフトウェアと組み合わせて、ペイ・パー・ピックモデルで提供し、AutoStoreの対応市場を拡大させることをめざす。この新しいサービスモデルとパートナーシップは同日同社の22年第4四半期決算で発表された。

AutoStoreのペイ・パー・ピックモデルは、グリッドインフラへの先行投資と、ロボット、ポート、ソフトウェアへの使用量に応じた定期的な従量課金に基づくものだ。グリッドインフラへの先行投資は一般的な総コストの20~40%程度になると予想される。業界標準のAutoStoreソリューションをより多くの潜在顧客が利用できるようになる、このテクノロジーは、ビジネスニーズの変化に応じて容易に拡張可能だという。

同社は全世界で23のパートナーシップ契約を結んでいて、上記新サービスモデルに関して、すべてのパートナーおよび顧客が利用できることを誇った。