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広大な放牧地をローカル5GでDX、軽種馬育成の課題解決へ
シャープ、ビッグレッドファーム、北海道新冠町、東芝インフラシステムズ、エクシオグループ、調和技研、ヤンマーアグリ、名古屋テレビ、道銀総研は、総務省の開発実証事業として昨年11月~今年2月、ビッグレッドファーム明和にて「ローカル5Gを介した無人ロボットトラクターの遠隔操作による、軽種馬用放牧地の管理作業の省人化に向けた課題実証」「広大な放牧地での分散アンテナによるローカル5Gエリアの柔軟な構築に向けた技術実証」を行った。
4Kカメラを備え予定ルートを自走するトラクターの作業領域の様子を高精細映像としてローカル5Gで伝送し、基地局車両内で受信・確認するシステムを構築した。これにより、トラクターに乗車することなく放牧地の草刈りや除雪ができ、ロボットトラクターの緊急停止や再発進の遠隔操作も可能になった。
牧草の生育が芳しくないエリアを省くなど、より効率的な草刈りを実現するため、ドローンとAIを用いたトラクターの操作の検証も実施。作業前にドローンで撮影した放牧地の状況をもとに、AI解析により最適な作業経路を設計し、無人トラクターに伝送することで、より精度の高い作業の実現を検証している。これらにより、牧草地管理作業の省人化と、牧場経営の効率化が期待されるという。
9者はそれぞれ、今回の実験での技術蓄積をもとに、広大な農用地や牧草地での効率的なローカル5Gエリア構築による作業の省人化や、高精細映像伝送を用いた顧客ニーズ対応などを図っていく。他分野への展開も積極的に進め、ローカル5Gによる地域産業の発展に貢献していく構えだ。