歌う二次元アイドルに対する"推し活"をNFTでサポートする

長年にわたりその顧客の業務システム開発および運用を支援してきた。一方で2016年にブロックチェーン(分散型台帳)活用の取り組みを開始し、複数のブロックチェーン技術を活用した商用サービスの立ち上げを実現するなど、同領域での実績を挙げてきた。

ブロックチェーンやNFT(非代替性トークン)に関する知見とノウハウを今回評価してもらったという。TISは、松竹のプリンスレターズ、バレンタインデーチョコレートNFT配布のスマートコントラクトを開発した。それは『Prince Letter(s)! フロムアイドル』のバレンタインキャンペーン中に商品を購入したユーザーに対して、好きなアイドルにデジタルバレンタインチョコレートを贈った記念をNFTとして提供するサービスだ。

同NFT保有者は、ホワイトデー以降に、そのアイドルからのメッセージを含むデジタルコンテンツを限定閲覧できるユーティリティがサードパーティにより提供予定だという。音楽と手紙で紡ぐ上記二次元アイドルプロジェクトでは、アイドル志望者が集う "ネット禁止"の常和歌学園に通う生徒たちが――、文通キットの他にグッズやボイスドラマ、アイドルとして歌うアイドル楽曲、彼らの心情をエモーショナルに詠いあげる「ポエトリーリーディング楽曲」を配信中。

これまでのweb3の取り組みや、企業向けブロックチェーン技術の商用サービスの実績を活かし、世界で唯一のデジタルチョコの持ち主であることを証明できるNFTスマートコントラクトを開発した。TISの今回のしくみはブロックチェーン基盤の一つであるPolygon上で稼働している。

NFTは、デジタルグッズとして販売するだけではなく顧客に新しい体験を届ける手段として活用できる技術だという。同社は、ブロックチェーン・web3技術の社会実装を推進し、今般の技術を活用した新しいサービスの提供で社会課題解決を目指していく考えだ。