各種サービスロボを建物やアプリと連携、統合管理と高効率運用へ

いっそう人口が減少していく。日本では今、多様な分野でサービスロボットの需要が高まっている。それらロボットのメリットは様々な場面で実証されていて、今後さらなる導入台数の増加が見込まれる一方で――

メーカーや機種毎に導入作業が必要であること、エレベーターやセキュリティゲートなどの建物設備との連携ができず、限られたエリアでしか活用できないことなど多くの課題がある。そこで2019年から、ロボットを導入しやすくする環境(ロボットフレンドリーな環境)を実現するための「革新的ロボット研究開発等基盤構築事業」(主体:NEDO)が推進されていて、当社も21年から同事業に参画しているという。

NECネッツエスアイは今月15日、配送や清掃、案内等を行う各種のサービスロボットを統合管理し、エレベーターや自動ドア、セキュリティゲートなど建物設備および外部アプリケーションとの連携を実現する「マルチロボット管理プラットフォーム」の提供を開始した。同プラットフォームは、配送・清掃・警備など"各社のサービスロボット"を統合管理し、効率的な活用や運用管理を行うことで、ロボットの社会実装を促進する。

サービスロボットが建物設備と連携できるようになり、別フロアへの移動やセキュリティエリアへの移動が可能となる。これにより、複合施設、ホテル、病院、オフィスビル等の様々な施設において、ビル全館にまたがる配送や清掃、警備サービスの提供といった形で、より広範囲なロボット活用を行えるという。

事業ブランド「Symphonict」のもと、デジタル技術と現場力を活用し、都市インフラから住民サービスまで多岐にわたるまちづくりのデジタルシフトを推進している。同社は、様々な施設における生産性の向上や人手不足の解消、安全安心なサービスの提供に貢献していく。各種クラウドサービスとロボットの連携を加速し、新たな価値の創出にも努めていく考え