集客等の状況を可視化し、Webキャンペーンを一層効果的に

スマホとSNSが普及し、情報接触頻度および量が増えている。生活者の購買意思決定の多様化が進み、一人ひとりに対してコミュニケーションが可能なデジタルマーケティングの重要性が高まっている。そこでメーカー企業は、商品購入を条件としたWebキャンペーン施策に注力しているけれども――

店舗での商品購買データは流通企業のデータのため、キャンペーン施策を行うメーカー側の顧客データと紐づけした施策効果の可視化がこれまでは難しかったという。凸版印刷は、商品の購入を応募条件とするWebキャンペーンを実施する企業向けシステムとして「Cam!Labo」シリーズを提供していて、その新機能として今月13日、広告配信に紐づいた集客・商品購入・キャンペーン応募状況の計測が可能な「プッシュ通知オプション」の提供を開始した。

同システムにunerryが提供する来店効果や来棚効果を計測できる「Beacon Bank AD」を連携。プッシュ通知でキャンペーン実施店舗圏内にいる生活者へ告知をし、キャンペーン参加者の来店実績や購入情報を計測して、施策の効果を検証できる。サイネージなどの店舗内施策やWeb広告と連動させて、販促施策の効果を高めることも可能となる。

プッシュ通知オプションは、「人流データを活用し、Webキャンペーンにおける集客から効果測定までワンストップで提供」「流通小売キャンペーンの来棚実績と購買データを紐づけ、施策効果の可視化が可能」「様々なタイプのキャンペーン形態で実施可能」といった特長を有するという。

凸版印刷は、同オプションの提供により、メーカー企業に対し、リテール企業との共同キャンペーン施策による効果測定を可視化し、PDCAを回しやすくすることで施策効果の最大化をサポートする。「Cam!Labo」では、企業のニーズに合わせた機能追加やアップデートなどを行い、デジタルマーケティングを支援していく考えだ。