出光興産とブリヂストンは、出光グループ内で最大規模の石油化学プラント千葉事業所において、構内移動車両として運用する超小型EVに、空気の充填が要らない「エアフリーコンセプト」を用いた次世代タイヤを装着した実証実験を今月より行う。同実験を通じ、EV化を促進することで、カーボンニュートラル社会の実現に向けた取り組みを加速する。
前者が開発に携わる超小型EVに実装することを視野に検証を進める。同コンセプトは、タイヤ側面の特殊形状スポークにより荷重を支えることで、非パンク性に加えて空気圧管理などのタイヤメンテナンスが不要になることを目指す。路面に接するゴムの部分をリトレッドでき、独自開発した再生可能なスポーク部分の樹脂をリサイクルする――資源の効率的な活用とサーキュラーエコノミーの実現に貢献していく。
2050年ビジョン「変革をカタチに」を目指し、多様な資源循環ソリューションの社会実装を通して、人びとの暮らしを支え、未来の地球環境を守る責任を果たしていく。前者は同コンセプトについて、地球環境に配慮されていて自社ビジョンと親和性が高いと考えている。ノーパンクタイヤは車両停止リスクの減少に貢献し、顧客の利用価値向上が期待されるという。
次世代モビリティ+先進的ソリューションビジネスを進める前者と共に、その実用化に向けた実証実験を行えることに大きな喜びと可能性を感じている。後者は、「Bridgestone E8 Commitment」で掲げる「Ecology持続可能なタイヤとソリューションの普及を通じ、より良い地球環境を将来世代に引き継ぐこと」「Extension 人とモノの移動を止めず、さらにその革新を支えていくこと」にコミットしていくという。