店舗における"味わい"と"おもてなし"、AI技術を交えて昇華する

顧客ニーズが多様化し、新たな顧客体験も求められている。昨今、各種テクノロジーの活用が一層重要になっていて、飲食業界では自動オーダータブレットや掃除・配膳ロボットなどを用いたサービス提供が普及しつつあるが、調理工程においては――

食材の大きさや形によって毎回異なる調理音や油の温度等、複数の要因を瞬時に判断しながら熟練かつ繊細な技術を駆使することを要するため、従来のAI・ロボット技術でそれらを解析・再現することは難しいという。エクサウィザーズと、ロイヤルホールディングスは、AI技術を用いた飲食業における新たな顧客価値創造に向け協業を開始した。「食」×「ホスピタリティ」×「テクノロジー」による最初の取り組みとして今回、天ぷらの調理AIを開発する。

同AIは天ぷらにおける衣の形状や適切な揚げタイミングの判定等を可能にするという。前者は「 exaBase 」を基軸に年間250件超のAI/DXプロジェクトを回していて、AIを用いた熟練技能の可視化・継承支援サービス「exaBase スキルトランスファー」では、多彩な熟練技能を解析・再現するためのデータ・プロセスの構想設計、データ収集および前処理、可視化・自動化までをワンストップで提供している。

「exaBase ロボティクス」では、盛り付けという言語化できないデザインセンスをAIに学習させることで、ミシュラン2つ星シェフの熟練技能を再現した世界初のパンケーキ盛り付けAIロボットの開発に成功しているという。

一方、創業50周年超えのファミリーレストラン「ロイヤルホスト」や、日本の伝統的な食文化である天ぷらの大衆化をコンセプトにした「天丼てんや」など、質の高い"食"&"ホスピタリティ"を追求した多様な飲食事業を展開している後者は、今般の協業により、顧客がこれまでにない"楽しみ"や"ワクワク感"などの新たな価値を体験できる事業開発を行っていく構えだ。