中小・中堅企業向けにAIの業務活用をDXパッケージで加速

中堅・中小企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)を、データ分析とAIを通じて実現する。共通ビジョンの下、かたや最先端AIを活用してもらえるサービスを提供してきた。一方は、より多くの人がAIにより業務を高度化・効率化する「AIの民主化」に向け、協業を続けてきたという。

大塚商会と米国dotDataは、前者のDX統合パッケージに、後者のプロダクツ(例、dotData Cloud)を利用したAI機能を標準実装する。これによりDX推進基盤づくりを支援する、同パッケージを利用する中堅・中小企業は、データサイエンス等の技術知識、スキルやデータ・分析基盤に対する大きな投資がなくても、日々の業務の中でAIによる判断や支援を受け、業務の効率化・高度化を実現できる。

その第一弾として、販売管理における各種データを活用した商品別の需要予測機能を今年6月に提供する予定だという。両社は昨年4月に中堅・中小企業のDXとAIを加速するビジョンを共有し、戦略的アライアンスを発表した。同ビジョン実現の第一歩となる、上記AI機能が組込まれるDX統合パッケージは、販売・会計・人事給与・ワークフロー・ドキュメント管理など、中堅・中小企業のバックオフィスのDXを具現化するプラットフォームだという。

今回、同プラットフォームの利用を通じて蓄積されている業務データに、dotDataを自動的に連携し、AI機能をDX統合パッケージのGUI上で提供する。ユーザーはデータの準備や加工、機械学習モデルの構築などの作業を意識することなく、「商品需要予測」「販売数予測」「人員適正配置」などの高度な分析を、利用して、速やかに効果的な業務戦略施策に繋げられるようになる。

dotDataを用いたAI機能は、大塚商会が管理するクラウド環境上で展開するので、導入企業はデータ・分析基盤を自社で準備することなく利用できるという。