5Gで自動運転、EVバス実証をみらいの街づくりにもつなげていく

1859年(安政6年)6月に開港され、1872年(明治5年)に日本初の鉄道が開通するなどして大いに栄えた。巨大な港町の一角を占める、その地区は現在、最先端技術のトライアルが日々行われる未来都市へと向かっている。

産学公民のイノベーション創出の連携基盤「横浜未来機構」と連動して実証実験の支援などの活動を行っているという。MMコンソーシアムと、マクニカNTT Comは今月27・28日、「YOXO FESTIVAL 2023 ~横浜でみらい体験~」の一環として、みなとみらい21地区にて初の「5G×自動運転MaaS」共同実証実験を行う。

賑わい形成やビジネス機会の創出、安心・安全なまちづくりなど、創意工夫による自主的な活動を行う団体・法人への助成制度「公益信託みなとみらい21まちづくりトラスト」を生かしてする。同地区での5G通信(今回「ネットワークカスタマイゼーション」にて可搬型基地局を用いたドコモ5Gエリア構築)を活用した自動運転実装を見据えた実証実験として、「MMスマートソリューションプログラム」(横浜市PDF)の採択事業として次の2点を実施する。

①自動運転EVバス「EVO」のデモンストレーション走行:日本丸メモリアルパーク敷地内を走行する。エンタメバスとしての可能性も探るため、車内ではスマートグラス「Nreal Air」を用いた未来の観光体験を楽しんでもらう。②「MMDP」を用いた自動運転EVバスの遠隔監視:クイーンズサークルに同バスの遠隔監視ディスプレイを設置し、来訪者にその運行状況を案内する。

マクニカはみなとみらい21での自動運転バス実装を見据え、公道での実証実験も視野に取り組みを進め、MMコンソーシアムは街のポテンシャルを活かした多種多様な産業のイノベーション支援やビジネスエコシステム形成に尽力し、NTT Comは先進技術を活用し同地区の街づくりをサポートしていくという。