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化学製品のカーボンフットプリント算定負担・時間を大幅に削減する
化学メーカーでは、製品ごとに複数種類の製造手法が存在かつ各手法を多段階に実施する、特有の複雑な製造プロセスが求められる。ゆえにCFP算定(参考:経産省PDF)は多様な計算パターンが存在。上流原料から下流製品へ正確に排出量を連携していく必要があるため難易度が高く、一般的に行われている表計算ソフト等を活用した個別算定では、工数が多く発生するなど、現場の担当者に大きな負担が掛かっていたという。
NTTデータは、UBEと共同で、最終製品別のCFP算定システムを開発した。同システムは、宇部ケミカル工場で製造する一部製品を対象に運用を開始し、UBEは今月より順次、同システムで算定したCFPデータを顧客に提供開始する。これにより、同社の顧客が社会から求められる、原材料調達から廃棄・リサイクルに至るまでのライフサイクル全体を通して排出される温室効果ガスの排出量の迅速な把握・開示に寄与する。
「製造現場のExcelデータをインプットデータとして活用」「最終製品別CFPのダッシュボード化」「短期間でのシステム構築」を特長とする。新開発システムでは、製品ごとに複数の種類があり、かつそれぞれが多段階を経る化学メーカーの特有の複雑な製造プロセスを反映したCFP算定ロジックを実装――。これまで算定にかかっていた作業の約95%削減を実現しているという。
NTTデータは今回の取り組み以外にも、自社の製品別CFPに価格を付ける"ICP"(環境省解説PDF)を活用し、投資判断の指標として活用する基盤の導入支援など、製品別CFP可視化関連ビジネスに注力していく構えだ。