今月23日、福島県須賀川市とCTCは、相互に密接な連携・協力を行い、予約制の乗合タクシーと経路検索システムを組み合わせたオンデマンド交通によるMaaS(「にいだデマンド」)の実証実験を令和5年2月1日~4月28日に実施することを発表した。同市は交通不便地域の解消において、地域の特性に即した持続可能な交通サービスの社会実装に向けて、ICT(情報通信技術)を活用した新たな交通手法の提供を検討しているという。
今回、①自由度の高い出発地・目的地の指定が可能、②AIを活用した運行経路の設定、③MaaSアプリによる経路検索といった特徴を備えた、「にいだデマンド」の実証実験を通じて、地域住民の移動を支える公共交通サービスの利便性を向上させ、福祉の向上及び地域活性化に資することを目的とする。マルイチ牡丹タクシーが運行するオンデマンド交通は運行エリア内居住者(要利用者登録)、MaaSアプリは誰でも利用できる。
須賀川市内を運行する路線バスおよび循環バス、デマンドタクシーを対象とする、「にいだデマンド」の利用方法・案内チラシ(PDF)を自社Webに掲載している、CTCは「明日を変えるITの可能性に挑み、夢のある豊かな社会の実現に貢献する。」という使命のもと、先進のITソリューションを組み合わせ、顧客のデータ活用やDXを支援すると共に、社会課題の特定や解決に努めている――
この度の実証実験を通じて、地域公共交通の活性化につながるアイデアや施策を追求し、他の地域でも活用できるサービスの開発に取り組んでいく構えだ。