製造・社会インフラ業種ごとのデジタルツイン用いて各事業をDX

産業界でDXが盛んである。今日、企業活動を通じて得られるデータを効率的・効果的に蓄積・利活用することが競争力強化や成長に不可欠な要素になっている。一方、業務ごとにデジタル化やクラウド活用が進むことで――

サイロ化したデータが統合的な分析や全体最適での意思決定の阻害要因となり、クラウドシステムの乱立がデータの安全管理を困難にしている。多くの顧客企業では、DXの全体像策定やデータの統合・分析基盤構築のノウハウ、セキュリティ対策や運用スキル・人財不足が大きな課題になっているという。

日立は、製造業や社会インフラ分野の企業向けに、上記課題解決に資する「Hitachi IoT Platform for industryクラウドサービス」を11月1日より提供する。同サービスはLumadaソリューションの一つであり、データドリブン経営に必要不可欠なデータの収集・蓄積・管理、継続的な活用までのデータマネジメントを推進するための基本機能をサービスプラットフォーム化し、選択可能な形で提供する。

①DX構想の策定からデータモデルの構築、データマネジメント推進までサポート、②必要なサービスだけを選択できるコンポーザブルなデータ利活用基盤を提供、③安全・安心なフルマネージドサービスの提供により運用負荷を軽減する。協創案件で培ってきた数多くのユースケースから、DX戦略および業務構想の策定を支援し、その実装に必要なデータモデルを構築し、適切なセキュリティ対策やインフラ運用までを担うことで、顧客のDX実現に貢献する。

新サービスについて、同社は、顧客とDXサイクルをまわしながらユースケースやデータモデルを積み重ね、サービスメニューを拡充することで、様々な業種・業務から生まれる新しいニーズに継続的に応えていく。さらにはインダストリ・クラウドを立ち上げ、一層幅広い業種でデータ駆動型のビジネス変革を支援していく考えだ。