チェーン店舗運営企業の業務プロセスを包括的にサポートする

これまで地図を使ったエリアマーケティングサービスを提供してきた。それは、各種統計データを使い、エリア分析が簡単にできるものとして、多くの顧客に利用されている。とはいえ、顧客の業務プロセス全体から見ると、ほんの一部に活用されているにすぎない――

「マーケットプラットフォーム」に加え、業務プロセスをより包括的にサポートできる商品を提供することで、顧客の業務効率の改善はもちろん、関連部署を横断した活用も可能となることから、より大きく事業成長に寄与できると判断し、これを企画したという。ゼンリンマーケティングソリューションズは、属人的な業務が多く残っている業界の効率化および事業成長に貢献するクラウドサービス「ArmBox」の提供を10月26日に開始した。

新たなクラウドサービスは、チェーン店舗を運営する企業の業務プロセスを包括的に支援する。「出店可能マップ」「人流データ閲覧(Ver.2)」「実勢商圏表示」「物件進捗管理」といった機能を有していて、今後、"Ver.3"では、顧客分析、重複商圏分析、契約・図面資料管理、資料作成サポートなど、"Ver.4"では、販売促進計画、テリトリー最適化、エリア収益最適化シミュレーションなどの実装が予定されている。

ArmBoxは、①一連の店舗マーケティングをサポートするデータ・機能が充実、②各プロセスの全社的な可視化が可能、③お手軽に利用が可能、④各種変更/データ更新の運用作業は不要といった特長を備えている。①では戦略・立案、物件・FC開拓、店舗オープン、店舗活性化の一連の店舗マーケティングのソリューションをサポート。②では社内の情報格差を減らす。

各種運用作業をすべて同社に任せることにより、利用企業は、作業負担を軽減し、データ分析・活用業務に専念できるという。同社は28日まで、ArmBox等を「第13回Japan IT Week 秋」に展示するとのことだ。