デジタル時代の創作を支援、バージョン管理を効率化し価値の最大化へ

デジタル化が急進展している。昨今、VR/AR(仮想現実/拡張現実)、MR(複合現実)などを活用したビジネスが拡大中であり、それらを利用して提供されるサービスや体験への期待も高まっている。

現実世界と遜色ない仮想空間を作り上げるためには、高解像かつ高精度なデジタル画像や3Dモデル、音源や映像などのデジタルアセットが大量に必要とされる。デジタルアセットは、制作に使われるツールもそのフォーマットも多様であるがゆえに、一元的な管理が非常に難しい。結果として、複数の場所に分散保管されるなどして、ファイルがすぐに見つからない、自身の手元にあるファイルが最新版かどうかの確信が持てないといった問題が生じる。

ソフトウェア開発の現場では、それらの解決策として、バージョン管理ツールが導入されてきたものの、従来のツールは視覚的・直感的な仕様ではないものが多く、クリエイターにとって使いづらいことが課題になっているという。東陽テクニカは今月24日、米Perforce Software社製のデジタルアセット管理ツール「Helix DAM」の日本での販売を開始した。

デジタルアセット全てを一元的に保管できるデータベースを提供する。各種クリエイティブツールからファイルを同ツールに保存(登録)するだけで、「Helix Core」がデータを守り、バージョン管理まで厳密に行う。プロジェクトの進捗の可視化、2D画像と3Dデータのプレビュー、AIによる自動タグ付け、Elasticsearchを利用した高速かつ高精度な検索といった機能群を実装し、目的のデータファイルを即座に見つけ出せるようにされている。

「Helix DAM」の提供を通じて、デジタルアセットの適切な管理からクリエイティブ制作のワークフローの効率化を図る。東陽テクニカは、制作現場の生産性向上を支援し、日本のソフトウェア開発のさらなる発展に貢献していく構えだ。