クラウドプラットフォームで融資のリスク管理体制を強化

その銀行を傘下にもつ金融グループは顧客から厚い信頼を受けて、顧客と地域社会の発展に貢献する。「お客さまの新しい価値を創造する東京発プラットフォーマーとなる」ビジョンを掲げ、ファーストコールの進化と課題解決手段の拡充により、改革推進を目指しているという。

nCino日本IBMは、ストラクチャード・ファイナンス、レバレッジド・バイアウト・ローン等の事業性ファイナンスの強化を目的とした業務統合プラットフォーム"nCino Bank Operating System®"きらぼし銀行へ導入――同プラットフォームが使用開始されたことを今月18日に発表した。

東京きらぼしフィナンシャルグループのビジネス戦略――①ライフプランサポート、②デジタルバンク、③創業支援、④事業承継、⑤医療機関の支援、⑥企業再生――のなかでも特に法人戦略を強化する、事業性ファイナンスを支えるプラットフォームとして、業務効率化、営業店と本部の連携強化、期中モニタリング体制の整備といったリスク管理体制の強化を行うため、同行はクラウドソリューションである銀行業務統合プラットフォームの採用に至った。

今回、多くの金融機関のデジタルトランスフォーメーションを支援してきた日本IBMが銀行業務に関する高い専門性を活用し開発をリードし、銀行業務システムとして短期間での導入を実現した。変化が激しい成長事業領域で短期導入できた理由は、nCinoが持つゴールドスタンダード(標準開発手法)に沿った開発や、アジャイル開発により手戻りを最小限に留めたこと、ノンコーディングで完結したことが挙げられるという。

nCinoはこの度の発表が日本でも多くの金融機関に貢献していく契機となることを確信。一方、日本IBMは、きらぼし銀行へのさらなる変革支援とともに、同プラットフォームを活用した他金融機関における融資関連業務の変革を推進していく構えだ。