カーボンニュートラルやGXをメタネーション等のサービスで加速する

水素と二酸化炭素から天然ガスの主成分であるメタン(CH4)を合成する。「メタネーション」は、化石燃料である天然ガスの使用量を削減し、新たなCO2の生成を抑制しつつも、既存設備の有効活用が期待できる技術として注目されている――

経産省の「2050年カーボンニュートラルに伴うグリーン成長戦略」でも「次世代熱エネルギー産業」に位置づけられる重要な分野になっているという。CTCは12日、ITで材料開発を効率化するMI(マテリアルズインフォマティクス)による、カーボンニュートラルの実現やGX(グリーントランスフォーメーション)につながる材料解析シミュレーションサービスの提供を開始した。鉄鋼製造業や一般製造業、ガスを中心としたエネルギー分野の企業を中心に展開する。

新サービスは、「メタネーション」に関連するシミュレーションと、工場の製造過程における材料の端材をリサイクルして使用材料の削減やCO2削減につなげるコンサルティングサービスであり、8月に体系化したGXソリューションの一環。メタネーションのサービスは「GHGプロトコル」(参考:環境省PDF)に基づくScope1の「脱炭素燃料の技術開発」、端材のリサイクルはScope3の「材料リサイクル・燃料バリューチエーン」に対応したソリューションだ。

30年以上前から材料解析の分野に携わっていて、熱力学に基づくミクロ組織の諸性質に関する予測からマクロスケールの機械特性の予測まで、コンサルティングや技術サポートを含めた材料解析ソリューションを提供している。そこで蓄積したノウハウを活用して開発した、今回のサービス(ウェビナーで紹介)は、既に製造業(個別提供)での実績もあるという。

同社は、モデリングや予測の機能について性能の更なる向上を図るとともに、MIを活用した材料開発を通してカーボンニュートラルを含めた社会課題の解決に貢献していく構えだ。