製造業向けサービス、解析が共通クラウドプラットフォームで可能に

コロナ禍をきっかけに各界でBCP(事業継続計画)の存在価値が高まった。日本では現在、製造業にもリモートワークなど新しい働き方が求められている。また、実際にモノを作らない製品開発が推進される中、解析シミュレーションは必須のツールとなり積極的に活用していく状況にある。

その使用頻度はしかしさまざま、繁忙期や閑散期もあり、高価なPC上で稼働する解析ソリューションは導入準備、初期投資、運用管理や保全管理等が企業の大きな負担になっていたという。NDESは今年11月、クラウド型解析ソリューションサービス「Simulation-Space™」を開始する。それは同社の製造業向けアプリケーション共通プラットフォームにて、MSCの解析ソリューション(Hexagon CAEソフトウェア)をクラウドライセンスで利用できるものだ。

多くの製造業の研究・開発・設計・製造で必須の"解析"をクラウド化することで、上記負担の解消、柔軟な働き方の促進、解析業務の効率化につながる。生産性向上に貢献する。同サービスでは、熱流体解析「Cradle CFD (scFLOW/STREAM)」、汎用非線形有限要素解析「Marc」、汎用構造解析「MSC Nastran」、メタルフォーミングプロセスシミュレーション「Simufact Forming」の4つをラインナップした。

インターネットに接続可能なパソコンのみで利用できる。解析環境はクラウドにあるため、環境構築やソフトウェアのインストールが不要となり、自宅や外出先などからでも使える。サービスの料金体系は"月額基本料"+"ソフトウェア・解析環境の利用時間料金"で、初期導入費はゼロ円。

解析ソリューションのラインナップを順次増やしていく予定だという。NDESは、上記プラットフォームを活用し、多彩な協力会社と共に製造業を支援するサービスに取り組んでいく構えだ。