ものづくりDX、デジタルツインで現場を即時把握し改善サイクルへ

IoTやAIを駆使するDXが脚光を浴びている。製造現場においてしかし、従来型のBI(ビジネスインテリジェンス)ツールを用いたとしても、意思決定者の仮説を証明するためにデータの収集・加工、統計的処理や可視化のための高度な開発を要する。

専門の技術者によるセルフサービスBIを用いた開発は多大な時間とコストを必要とした。また、IoTによる生産状況の見える化だけでは効果説明ができず、生産管理システム主導のカイゼンでは実績データのリアルタイム収集などに課題があり、実効性と投資に見合った効果の伴うDXがうまく進まなかったという。

DTSは11月1日、デジタルツイン/AI型第3世代BIソリューション「Geminiot」と、製造業データ活用ソリューション「Pasteriot.mi」の発売する。今年4月から取り扱っている工場IoT「稼働アップNavi®Pro」、データクラウド「Snowflake」、グローバルSCM「mcframe」に加え、今回2つの自社開発ソリューションをラインナップした。これらを「DTS DMS」に発展させて、データ活用を高度化し、ビジネス課題の解決や事業機会の創出を可能とする。

顧客のDXを一歩先の新たなビジネス創造へと導く。Pasteriot.miは、Geminiotをコア機能として、製造業向けのIoTデータ入力インタフェース、生産管理システム連携機能をパッケージング。ITとOTのデータを一元管理し、AIがインサイトを導き出し生産管理システムを通して現場にフィードバックすることで、実効性・投資対効果の高い製造業DXを実現する。

DTS DMSは「データプラットフォームソリューション」と「業界特化型データ活用ソリューション」の2層構造で技術や業界トレンドに追従した最先端のDXを追求するという。同社はこの度の新たなしくみを「スマートファクトリーJapan 2022」にて披露する。