建材・設備メーカーの誰もがBIMデータを活用できるように

建築業界でBIM(ビルディング情報モデリング)活用が拡がりをみせている。建材・設備メーカーにおいても、自社製品のBIMデータ整備の需要が高まっている。

国交省が進めるBIMの原則適用方針(同省PDF)によって、建設業界においては今後さらなるBIM活用の本格化が想定される。一方、建材・設備メーカーでは、社内外でのBIMオペレーターリソース不足や、複数BIMソフトへの対応要求などから、自社製品のBIMデータを管理・配布するには課題があるという。

凸版印刷は、統合情報データベース「GAMEDIOS®」の新機能として、建材・設備メーカーが製品データを登録し、簡単にBIMデータの管理・更新・提供ができる「BIMオプション」を開発。10月よりRevit®(Autodesk製)版の提供を開始する。新サービスでは、管理画面上で各種製品のBIMデータと、色・サイズ・価格などのスペックを登録すると、GAMEDIOS®搭載BIM変換エンジンが3Dモデルデータとスペック情報の合成処理を行う。

「手軽なBIMデータの更新をサポート」「BIMデータ配信サイトと連携し、すぐにいつでもBIMデータの提供が可能」「Web向け3Dモデルデータ自動生成」を特長とする。新サービスの導入メーカーは、製品BIMデータの整備と活用がより行いやすくなる。カタログ用CGデータとBIMデータの同時制作や、BIMデータから作成した3Dモデルの活用など、販促分野での支援が受けられる。

登録したBIMデータをそのままゼネコンや設計事務所向けに提供できる。今後「BIMオプション」の対応ソフトを増やしていく。同社は、2023年度にはデジタルカタログサービス「iCata®」において、メーカー横断型のBIMデータ検索・ダウンロード機能を公開――。それに先立ち、「Archi Future 2022」にて上記新サービスを披露・講演する予定だという。