各国法規に準じ、自動車のサイバーセキュリティ対策を強化する

あらゆるモノがネットにつながる「IoT」が様々なしくみを革新する。近ごろの車は「コネクテッドカー」となった。その形態が今後ますます普及していくだろう、と同時に、サイバー攻撃に対する防御策が自動車でも必須となる。

今月14日(現地時間)、自動車業界向けソフトウェアをグローバル展開するエレクトロビットと、モビリティ向けセキュリティ製品・サービスの世界的リーダーであるアルガスサイバーセキュリティは、次世代の自動車における先進的ネットワーク管理システムに侵入検知・防御(IDP)機能を組み込んだ、業界初のソリューション「EB zoneo SwitchCore Shield」をドイツで発表した。

車載イーサネットにインテリジェンスとサイバー保護を追加し、自動車の拡張性・安全性・セキュリティを強化するのに必要かつ増え続ける通信機能の管理を容易にする。通信とサイバー関連タスクの負荷を軽減し、マイクロコントローラユニットの演算リソース消費を最適化する。同ソリューションを車両に実装することで、自動車メーカーは――

UN R155(2021年1月改正『道路運送車両の保安基準』第十七条の二に相当)や中国法規(Chinese GB/T)など、世界に広がりつつあるサイバーセキュリティ規則への適合が可能となる。Classic AUTOSARとの相互運用性を高めたArgus Ethernet IDPSによって、脅威の防御といった追加レイヤーを装備し、保護を一層強化することもできる。

同ソリューションは、サイバーセキュリティ領域と、ソフトウェア定義型の次世代自動車に必要な先進ネットワーキングとのギャップを埋めるために開発されたものだという。エレクトロビットは、最高レベルの安全、およびセキュリティ法規を満たすように構築された統合済みソリューションを提供し、自動車づくりの時間とコストの削減を支援していくとのことだ。