水陸両用MaaSで回遊型マイクロツーリズムを促進

自宅から1~2時間圏内を観光する。極小旅行を意味するマイクロツーリズムが脚光を浴びている。地元で遊び、ショッピング等を楽しむ感覚のそれは当然ながらリピート性が高く、圏内への経済効果も期待される。とはいえ、東京都港区の竹芝・浜松町エリアは、東西方向の移動手段及び移動効率が低い。

国家戦略特区に指定されてもいる竹芝エリア(東京都都市整備局)においては、地形特性として海に囲まれているため、他地域との回遊性が低いといった課題がある。一方で、社会の潮流や現在のまちづくりの動向、東京都及び港区の諸計画を踏まえて策定された「竹芝Marine-Gateway Minatoビジョン」では、舟運を新たな移動手段とし、東京湾岸の舟運拠点としての地位を確立することを目指しているという。

竹芝エリアマネジメントおよび東急不動産は、国土交通省の「令和3年度スマートシティモデル事業」の公募事業を活用し、他の事業者と共に東京都港区竹芝・浜松町エリアにおいて「舟運モビリティと陸上モビリティによるMaaSを活用した、回遊性向上の実現を目指す実証実験」を9月17日(土)から11月18日(金)まで行う。

同実証実験では、港区の竹芝・浜松町エリアにおいて、舟運・陸上モビリティ(オンデマンドモビリティ、パーソナルモビリティ)を用い、エリア回遊を目的とした電子スタンプラリーを実施する。これにより、地域の交通課題解決および旅行者・居住者が近隣地域の観光を楽しむ「マイクロツーリズム」促進による地域の活性化を目標とする。

上記スタンプラリーについては、竹芝エリアマネジメント公式LINEへの登録の上、各施設またはモビリティの乗車スポット等に設置されているスマートプレート(画面右)にスマートフォンを接触しポイントを獲得してもらう。一定数のポイントを獲得すると、「東京ポートシティ竹芝」内の各店舗で利用が可能なギフト券と交換できるという。