軽量で移行も容易とはいえ、コンテナを多用すれば、クラウドで使用するリソースが増加することとなる。利用料も増大する。パブリッククラウド環境の利用コストを低く抑え、かつ適切に管理するためには、日々のアプリないしシステムの稼働状況に合わせて、利用資源量を調節する必要がある。利用状況の常時モニタリングや、リソースの最適化ノウハウが必須となるが、各企業の情報システム部門でそれをするには荷が重く、実質困難な状況だという。
日立ソリューションズは、米国CAST AI Groupとクラウドコスト最適化サービス「CAST AI」の販売契約を締結。8月30日からこれを提供する。CAST AIは、パブリッククラウド環境のインフラリソースをAI(人工知能)技術を使用して24時間自動調整し、コンテナ環境(Kubernetes)におけるクラウド利用料を最適化した状態に保つ。わずか3ステップの簡単工程でスタートでき、コスト削減に向けたシミュレーションレポートも提供する。
連携可能なマネージドKubernetesは、世界3大パブリッククラウドサービス事業者が提供するEKS・AKS・GKEであり、上記サービスは欧米でも多数の顧客に導入され、利用コストを平均で63%削減した実績があるという。DXが進み、マルチクラウド環境でのコンテナ利用が拡大するなか、ユーザー企業は運用負荷をかけずに、パブリッククラウドの利用コスト増大を抑制できる――
「CAST AI」を国内展開する日立ソリューションズは、企業の持続可能な経営に向けて、DX推進を継続的に支援していく構えだ。