製造現場DX、制御オペレーション技術資産もセキュア管理

人手不足、生産性向上、省エネルギーなどをテーマにDX(デジタル転換)が推進されている。製造現場では多様なデジタル技術活用の拡大が見込まれる。DXの過程で、十分な対策もなく制御システムをIP網につなげると、それはサイバー攻撃者の侵入口となる。

セキュリティ事故リスクを低減し、多数設備が接続される工場を安全に稼働させる。それには、定期的に更新される政府機関等のサイバーセキュリティ対策のための統一基準群(NISC)に合わせて、制御OT(オペレーション技術)資産へのセキュリティ対策を継続的に見直すことが重要であり、その前提として、工場内の全OT資産を的確に管理することが求められているという。

日立ソリューションズ・クリエイトは、「工場セキュリティソリューション」に、Skyの「SKYSEA Client View」を連携させて、OT資産の管理やセキュリティポリシーの管理など統合的な管理を実現するオプションを追加。新ラインアップを8月25日に販売開始した。製造業の顧客において、IT(情報技術)システムとOTシステム横断型のセキュリティ対策を支援し、生産ラインの安定稼働に貢献するという。

同ソリューションの"制御システム脅威検知"ではネットワーク負荷や生産プロセスへの影響を抑制しながら接続資産の稼働状況を可視化する。"標的型攻撃対策"では未知のマルウェアを含め、悪意のある不正プログラムの実行を防止する。一方、SKYSEAはオフィス内IT資産のセキュリティ対策や管理を行う。上記標的型攻撃対策との組合わせで、製造現場はセキュリティポリシーの徹底管理が可能となる。

制御システム脅威検知で工場内ネットワーク接続資産を自動検出し、SKYSEAへ登録することで、IT/OTの資産管理業務を一元化する。OT資産へのエージェント導入不要で、有線/無線網に接続された資産を漏れなく管理し、運用負担を軽減できるという。