Web3.0時代にふさわしい"ハードウェアウォレット"をつくる

世界中を結ぶオープンな巨大通信網(インターネット)が普及した。その新たな利用方法等が次々に生みだされた約15年ほど前、Web2.0の時代と言われた。そして今、それを一層進化させて民主的・分散型インターネットにしようという、Web3.0/Web3時代を迎えつつある。

非中央集権型の次世代インターネットであるWeb3テクノロジーは米国を中心に世界的な盛り上がりを見せていて、DeFi(分散型金融)やGameFi(ゲーム×金融)といった新しい産業や様々なユースケースを生みだしている。さらにはメタバースへ活用が拡大している。一方で、既存産業へのWeb3テクノロジーの展開は、未開拓の領域が大きく存在している――と考えているという。

ソニーデザインコンサルティングは17日、ブロックチェーン技術(e.g.「Final Chain」)の研究開発を行っているFinal Aimと、Web3領域におけるハードウェアウォレットを活用した実証実験を開始した。両社は一昨年よりデザインに関する共同研究を進めている。今回、共同研究やパートナーシップをさらに深めるべく、Web3領域において、ICカード型ハードウェアウォレットとFinal Aim発行のトークンにおける実証実験を行う。

①Web3テクノロジーにおけるFinal Aim発行のトークンと、ハードウェアウォレット活用の可能性を検証。②インダストリアルデザイン及びデジタル製造業におけるハードウェアウォレットを活用した、Web3テクノロジーによるプロトコル開発の可能性を模索。③たとえばメタバースなど、上記以外の領域におけるハードウェアウォレットを活用したブロックチェーン技術の可能性も模索する。

同社は当該ハードウェアウォレットについて、ICカードのセキュアエレメント内部で安全な署名処理が可能だという(2018年Sony CSLプレスリリース、19年特許出願済み)。