産業・医療現場DX、AI画像検査をいつでもどこでも可能に

さまざまな現場でIT(情報技術)を浸透させて旧来のしくみをより良いものに変えていく。DX(デジタルトランスフォーメーション)は昨今、企業・団体ひいては社会の注目の的だ。なかでもAI(人工知能)技術を活用して、業務効率を上げたり、生産性・品質アップを図ったりすることへの期待が大きい。

法人向けIT市場において――、作業員のミスにより品質が不安定だとか、作業員のカン・コツに頼っているとか、作業員の確保が難しい、トレーニングに時間を要するといった悩みを抱えていませんか? という。兼松は今月17日、スマホを利用してAI技術を活用した画像検査をどこでも行える「AIPENETモバイル」の販売を開始した。

Android端末にインストールされた「AIPENETモバイル」アプリから検査対象を撮影するだけで、学習済みAIモデルをもとに、高精度な検査判定をおこなえる。商品の外観検査のほか、モノの数を数えるといった用途でも利用できる。検査の結果は、メールやチャットなどに通知される。統計情報としてダッシュボードに表示することもできる。

たとえば建設現場においては建材の数量・キズの確認など、また、医療現場においては、顕微鏡や赤外線カメラなどの周辺機器を接続し検査結果の見落としを防ぐ補助的なツールとして使用するなど、幅広い業種や業務での利用が可能である。「専任技術者におまかせで、AIの知識がなくても利用できる」「少ない初期費用で導入し、実運用をしながら効果を確認できる」「総合商社兼松の総合力を活かしながら提案する」といった特徴を備えた。

「AIPENETモバイル」は、Step1:事前ヒアリング、Step2: 画像ファイルの準備、Step3:実証実験(PoC)といった流れで導入されるという。同社は今回、期間限定でStep1~3を無料にて実施。画像検査ができるかどうか、無料で試せるPoCを提供している。