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ITを活用して、各種業務課題を解決あるいは業務の仕組みを最新化する。はんこレスやペーパーレス化を推進したり、人手不足の状況に自動化で応えたりする、デジタルトランスフォーメーション(DX)は近年、無視することのできない経営課題となりつつある。

今年3月に国内大企業の部長職以上を対象に実施したアンケートでは、「業務の自動化」を最重要事項と認識している回答者が4割強に上り、2番目に高い値となった。その主な要因としては、①コロナ禍に伴うワークスタイルの変化、②慢性的な人員不足、③ペーパーレス化の進展に伴うデータ量の増大が挙げられる。真のDXを実現するためにも、業務の自動化を重視する傾向はより強まっていくだろうという。

ITRは18日、国内企業の業務自動化に向けた取り組み状況と、テクノロジ選定のポイントを解説したホワイトペーパー『業務自動化に向けた国内企業の現状と展望』を発行した。上述の状況に加え、大企業が自動化に取り組む業務領域として、現時点で最も多くあげられたのは「人事/給与」であり、バックオフィス業務が中心となっている。一方、今後に向けた準備・検討を進めている割合が最も高かったのは――

「営業/マーケティング」であり、顧客接点の強化やビジネスの差別化につながる業務も自動化の対象とされていることがうかがえる。今日、自社固有の業務を自動化する手段には多様なテクノロジが存在する。それらを選定するうえで重視すべきなのが、目指す自動化の水準(レベル)だ。RPAやマクロなどUIベースの自動化ツールは、個人または部門内に閉じた自動化に効力を発揮するものの――

部門横断的ないし人による意思決定との組み合わせが必要となる業務プロセスの自動化においては、APIによるシステム間連携がより適している、などという。詳細即ちホワイトペーパーは、同社電子ライブラリの専用ページから無償でダウンロードできる。