AI OCRを各種業務にぴったりフィット、カスタム開発にて

電子帳簿保存法改正などの影響により"AI OCR"の導入が進んでいる。ユーザー企業からはしかし自動化範囲が帳票のテキスト化のみで――帳票の受領から内容確認、後続システムへの登録作業等――業務フローとの乖離があり、実業務の一部しか効率化できないといった声が多くあがっている。

そこで、紙帳票の処理作業を効率化するため、業務要件に合ったAI OCR導入時のテキスト化前後および利用時の課題解消を実現するという。TISは、最先端のAI技術によりドキュメント処理を効率化する同社のAI OCRトータルサービス「Paperoid®」のエンジンとしても採用されているCogent Labs製の次世代AI OCR「SmartRead」を、より企業の業務にフィットさせる機能開発メニュー群を提供する。

TISがSmartReadを顧客に提供する際、追加開発ニーズの高かった機能をメニュー化している。ユーザーはそれらを活用することで、AI OCRによるテキスト化前後の処理作業を業務フローに則って行うことができる。 これにより、帳票などをテキスト化することに長けているAI OCRをさらに生かせる。自動化範囲も拡大するため、導入効果の向上も期待できる。

顧客からの要望が多い機能は、①作業のミスを防ぎ正確性を高める多重チェックフローの設定、②作業実行ポイントごとのステータス通知、③アクセス制御(自動接続認証)などだという。

AI OCR導入検討中ないし導入済み顧客とともに業務の棚卸・要件の整理を行い、SmartReadを業務にフィットさせるために必要な機能を提案し開発する。AI OCRを最大限に活用できる個別最適な仕組みを提供する。同社は今後さらに顧客共通の業務課題を解決するメニューを実装し、Paperoidにも機能追加していくことでAI OCRの活用促進と、企業の業務効率化を支援していく考えだ。