コネクテッドカー×テレマティクス保険、今秋より全国展開へ

自動車がモバイルコンピュータ化している。昨今、交通事故ゼロに資する自動運転時代の幕開けに向けて、その土台となる「コネクテッドカー」が日々進化、通信とコンピュータによるデータ処理を融合させた「テレマティクス」サービスも、自動車業界を軸として様々かつ次々に実現されつつある。

今月1日、Hondaは、新世代コネクテッド技術を搭載した車載通信モジュール「Honda CONNECT」搭載車を対象に、テレマティクス技術で取得した走行データに基づく運転性向を毎月スコア化し、翌年の保険料を割り引く運転性向連動型テレマティクス保険「Hondaコネクト保険」の取り扱いを今年10月より全国のHonda Carsにて開始すると発表した。

それは損保ジャパン東京海上日動三井住友海上と共同開発したもので、3社の自動車保険商品の特約として提供される。Honda CONNECTのテレマティクス技術を用い、車載通信機を介して得られるデータに基づき、運転スコアとアドバイスを運転レポートとして毎月契約者に配信する。これにより、日々の運転における安全意識の向上に貢献する。

Honda Total Care会員かつHTCアプリ/会員サイトで個人情報の第三者提供に同意した顧客の契約車両から得られる、車両走行データの一部を契約損保会社に提供し、顧客の運転性向をスコアリングする。利用者は同スコアを毎月レポートで確認でき、日々の安全運転の積み重ねを実質的なメリットに転換できる。

年間の運転スコアに応じて翌年の保険料を割り引くことで、契約者に「安心・安全・お得感」を提供するという。同社は「2050年に全世界でHondaの二輪・四輪が関与する交通事故死者ゼロ」を目標にしていて、今回、Hondaコネクト保険の導入を通じて顧客一人ひとりの安全運転への意識向上に寄与――交通事故の無い社会実現に着実につながるよう取り組んでいくとのことだ。