ものづくりDX、工場内の各種情報を見える化し固有課題の解決へ

あらゆるモノがネットにつながる「IoT」時代となった。今日、各種産業現場でそれを実現する際には、導入効果の算出や可視化画面の設計がし難いこと、PoC(概念実証)を含め導入までに時間と費用がかかることが、障壁となるケースがあるという。

インテックは今月、製造業向け「課題解決特化型IoTサービス」の提供を開始する。同サービスは、現場の作業実績入力データや各種センサデータを収集・蓄積し、作業工程や生産実績、設備稼働状況を可視化する。ニーズに合わせた機能拡張も可能なため、IoTのファーストステップから固有の課題解決まで、工場におけるデジタル転換(DX)を支援するという。

「現場で収集したデータをリアルタイムで可視化」:同社のIoT導入実績に基づきニーズの多かった①作業工程進捗状況見える化、②生産数予実状況見える化、③設備稼働状況見える化を標準機能として整備。製造現場で収集したデータを活用し、課題解決を支援する様々な仕組みと可視化手法を提供する。

「お客様の課題に合わせた機能拡張が可能」:標準機能の活用が進むと、より課題に特化したデータ分析が必要になってくる。顧客のニーズに合わせて、センシング項目の追加、生産管理システムとの連携、同社の異常検知サービスとの連携といった機能の拡張ができる。当該インフラ環境では、データの蓄積やWebアプリの提供はクラウドで行われるので、初期費用を抑え、速やかにIoTを開始――

サーバ要らずなサービスを利用することでシステムの保守・運用費用も抑えられるという。同社は、各種AIとの連携による予測・分析や現場のデータを使いこなすためのデータ活用基盤構築など、顧客のIoT導入効果を最大化する、より価値の高い機能の強化に取り組んでいく。新サービスについて今月24日、「標準機能からIoTをはじめよう」との副題をつけたウェビナーをZoom(登録フォーム)で開催する予定だ。