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次世代仮想空間の実現、生体認証によるメタバース利用に向けて
現実を超越する仮想空間「メタバース」への関心が高まっている。昨今、ビジネス向けメタバースにおいては、第三者による「なりすまし」や「乗っ取り」「不正アクセス」など、セキュリティ不安が大きな課題となっている。
これまで、メタバース内に現実の色や質感を忠実に再現する真正性の追求と共に、ビジネス利用に必要となるデータ管理機能や改ざん対策に加え、アバターの本人認証と安全なコミュニケーションをワンストップで提供するメタバース基盤「MiraVerse®」を提供してきた。そして、上記課題に対応する様々なサービスも提供を進めているという。
凸版印刷は、独自の生体認証技術を持つノルミーと連携し、両社で「手のひら」による本人認証機能を実装――安全・安心なメタバースサービスの開発を行う。モバイルバイオメトリックス技術を有するノルミーと共同で、メタバース上に生体認証機能を実装させるシステムの開発を推進。なりすましや乗っ取りなどの不正行為を防ぎ、メタバースのセキュリティ強化を実現する。本人認証システムを今年9月までに開発する。
①バーチャルイベント会場への入場管理機能の開発、②アバターと本人情報の紐づけ機能の開発で協業する。①においては、「スマホカメラで容易に掌静脈認証が可能」「指紋認証を上回る高い認証精度を実現」「3次元画像補正技術等により非接触で認証が可能」といったノルミーの世界初CC（解説：IPAサイト）取得技術をチケットに活用し、高セキュリティ入場管理機能の開発を行う。
②ではアバター生成管理基盤「AVATECT®」にて、環境毎のセキュリティレベルにあわせてユーザー認証の強度を複数方式（ID/パスワード、ノルミー生体認証、IDカード等）で管理するという。凸版印刷は、安全・安心で誰一人取り残されないデジタル社会の実現に貢献する。掌静脈認証技術は両社で各種○○レス市場に向け、海外展開も進めていく考えだ。