給油SSで脳ドッグ、トラックドライバーたちの健康維持に寄与する

少子高齢化による人手不足がさまざまな業界で課題となっている。それに加えEC(電子商取引)の普及と隆盛が、運輸業界において、そのような事態を深刻にし、それでなくても神経をすり減らす仕事に就いている人たちを一層苦しめることとなっている。

厚労省が6月に公表した令和3年度「過労死等の労災補償状況」を引用し、運送業に従事するドライバーは、他の業種と比較すると脳や心臓に疾患をもつ傾向が高いことが知られているという。出光興産スマートスキャン東日本宇佐美は7月26日~8月31日の期間限定で、神奈川県内2カ所のサービスステーション(SS)を中心に、車両に搭載したMRIによる脳健診サービス「スマート脳ドック」(有料)を展開する。

日頃からSSを頻繁に利用するトラックドライバーや近隣の住民に、脳健診の受診機会を創出することで、SSが地域の顧客の健康維持に貢献し、豊かな暮らしを支える拠点としての新たな価値を発揮することを目指す。「スマート脳ドッグ」はすでに山口県山陽小野田市内の出光興産系列SS、広島空港で実績をあげていて、「トラックステーション」(トラックの給油・メンテナンス対応SS)での脳健診サービスの展開は、今回が国内初事例になるという。

7月26日~8月14日に129号相模原SS、8月17日~8月31日に東扇島SS、それぞれの近隣地または敷地内に設置したMRI搭載車両にて、いずれも午前9時~午後7時に、脳健診サービスを提供する。誰でも受診できる。 健診時に撮影した画像は、専門の放射線、脳外科医が遠隔で画像診断し、利用者は受診後1週間以内にWebで検査結果を確認できる。

異常が発見された場合には、地域の医療機関を紹介する。予約・問診・結果確認はスマホやPCにて手続き可能(健診のみ来場が必要)。健診所要時間は30分程度だという。129号相模原SS予約サイト東扇島SS予約サイトで費用等の確認も可。