日本初!次世代車両開発向け、ドライビングシミュレータをレンタルで

CASE(コネクテッド、自律/自動、シェア、電動)が主な開発要素となっている。モビリティ業界は昨今、カーボンニュートラルへの対応も必須になっていて、従来の延長線上にない革新的な機能やサービスを短期間で製品化し、市場投入する傾向が顕著だ。

加えて、消費者の志向がモノからコトにシフトしていることから、顧客体験や人間の感性を重視した開発も同時に加速している。だがこれまで、快適性や利便性など乗り手の感性に関わる評価は、実車開発後の行程で行われることが多く、新たな機能やサービスが市場でどのように受け止められるかを開発初期段階に確かめることは難しい状況だったという。

ISIDエステックは、次世代モビリティのバーチャルシミュレーション拠点「VDX Studio」を、9月1日に開設する。横浜市金沢区(エステック技術開発センター音響実験棟内)に設ける同拠点は、自動車メーカー、サプライヤー、そしてモビリティビジネスに携わる幅広い企業を対象に、実車試験に基づく高精度なシミュレーションモデルと、実車走行さながらの体感ができるハイスペックなドライビングシミュレータとをあわせて提供する日本初のレンタル型スタジオだ。

「コンサルティングサービス」「ウォークインサービス(レンタル利用)」「プロフェッショナルサービス(試験委託・市場調査)」が提供されるVDX Studioでは、ドライバーや歩行者の危険を伴うテスト、気象条件や時間帯によって変化する車両の挙動やドライバーの感性など、実車では困難なテストを容易に条件変更しながら繰り返し実施できる。

実車が存在しない開発初期段階でサービスや機能の妥当性を体感・検証することで、開発の手戻りを減らすだけでなく、映像・音・振動・コンテンツが一体となった実車さながらの走行テストを通じ、顧客体験や人間の感性を重視した新たなモビリティや関連製品・サービスの創出をサポートするという。