体組成計からのデータをクラウドで管理、会員向けサービスに生かす

多くのフィットネス施設やエステサロンがプロ仕様の体組成計を導入している。会員への計測結果の提供についてはしかし、計測データ管理にかかる業務負荷等が原因で、その場での閲覧・印刷だけといった一過性のサービスに留まっているケースが多く見られる。

昨今、会員からの「自宅でも計測データを確認したい」「自身のからだの変化の推移が知りたい」「他店も利用できるように系列店でも計測データを共有してほしい」といった声が増大していて、事業者に対応が求められていたという。タニタは、プロフェッショナル仕様の体組成計で計測したデータを簡単に管理できる事業者向けクラウドサービス「TANITA FIT」の提供を8月1日に開始する。

同サービスは、タニタの業務用商品カテゴリーの中で最も普及している体組成計「MC-780A」シリーズに対応。専用アプリケーション(無料)をインストールしたタブレット端末と体組成計をブルートゥース接続するだけで使用できる。計測データはクラウドサーバーに蓄積され、各事業者の会員はPCやスマホのブラウザを使って、計測データをいつどこからでも閲覧できる。

事業者は自社会員の計測データをクラウドで一元管理できる。1アカウント(体組成計1台)あたり年間3万9600円(税込み)で、管理可能な会員数に制限はない。「TANITA FIT」について、フィットネス施設やエステサロンなど会員制ビジネスを展開する事業者をターゲットに、体組成計測における利便性を向上するデータ管理サービスとして提供していくという。

同社は、日本最大のスポーツ・健康産業に関する総合展示会「スポルテック2022」に上記新サービスの体験ブースを開設し、誰でも簡単に計測データを管理・閲覧できるといった特徴を紹介する。TANITA FITにより、事業者が商品の通信機能を活用できるよう支援し、プロ仕様体組成計のさらなる普及につなげていく考えだ。