金融機関のITインフラ及びクラウドサービス活用を最適化する

不確実性が増している。昨今、企業の成長には一刻も早いDXの実現が不可欠であり、それを支えるITインフラはアジリティ・柔軟性に優れたクラウドの活用――、従来型ビジネスに適合させたしくみからの脱却が求められている。

メガバンクの積極的なパブリッククラウド活用が全体を牽引する、金融業界ではクラウドシフトが加速している。一方、それが難航する50社のうち8割で、一番の課題はセキュリティ・ガバナンスを維持したクラウド設計及びガイドライン策定だった。グループ会社を多く持つ金融機関では、統合システム基盤を作る際の考慮事項が多く、設計~利用開始に1年かかるうえ、想定以上のコストを要することが少なくない。

近ごろIT部門を通さず事業部門や個人がクラウドサービスを利用するケースも多く、事業開発スピードを緩めずに上記課題を解決することがが重要になっているという。NSSOLは今月、金融機関向けクラウド活用最適化サービス「FINARCH」の提供を開始する。金融機関に求められるセキュリティとガバナンスを維持しながら、オンプレミス環境や仮想集約基盤からAWSMicrosoft Azure、プライベートクラウドabsonneへのシフトを最短3か月で実現する。

新サービスは、「金融機関向けに標準化されたセキュリティ・ガバナンス設計」「パブリッククラウドに限らずオンプレミス環境含むITインフラの最適化」「金融機関のCCoE強化」を特長とする。まもなくOracle CloudGoogle Cloudにも対応予定であり、今後テクノロジーの進化とともにラインナップを拡張していくという。

同社は、「ファーストDXパートナー」として企業価値向上に貢献するべく、時代の変化に対応した最適なソリューションを提供していく。金融機関のクラウドシフト戦略については8月5日に日経Fintech主催オンラインイベントで紹介するとのことだ。