超スマート時代、リアル×デジタルの次世代ITアーキテクチャー登場

日本では物理空間×サイバー空間による「超スマート社会」の実現が目指されている。他方この企業は、今日、デジタルならではのサービスが続々開発され、各人好みのサービスを時と所の制約なく受けられるようになり、人々の行動様式も大きく変わりつつあるという。

現段階ではリアルとデジタルのサービスは区別されているが、テクノロジーがその境界を取り払う。両者が一体化し、企業・業界横断型のシームレスサービスの出現が見込まれている。リアル×デジタルの横断的サービスを実現していくには、両者を結びサービスに関わる全視点で体験を作り上げる技術、組織を超えて繋がり共創する技術、自律的に判断し最適化する技術、IT環境にとらわれない技術の実装が不可欠だという。

日本IBMは今月14日、リアルとデジタルが一体化し、企業横断・業界横断で創り上げられたサービスが主流になり、最適化された顧客体験の提供が競争優位の源泉となる世界において、業界変革と共創を推進していくため、既存の基幹システムをデジタル世界に融合する次世代のITアーキテクチャー(紹介ブログ)を発表した。

これは、2018年に発表したAIなどの最新技術を活用した業界ごとのデジタル変革戦略を推進する「デジタル時代の次世代アーキテクチャー」の進化版だという。同アーキテクチャーは、金融、保険、自動車、電機・電子、素材、機械、運輸、流通、ヘルスケア・ライフサイエンス、電力・ガス、通信の11業種について定義し、先進ITによって、あらゆる枠を超えて進む業界変革を支えるとのこと。

同社は、従来の枠にとらわれない共創による変革を推進し、新たな体験の実現を加速するために、既存基幹システムをデジタル世界に融合させる次世代のITアーキテクチャー、先進IT、グローバルでの経験や高度化するAIの活用、パートナーとの連携などにより、顧客とともに新時代のデジタル変革を実現していく考えだ。