日本でも、まちなかでふと気づけばそこにカメラがある時代となった。電子の眼が広く普及し、様々な場所への設置が進んだことで、従来よりも多くの映像データを収集できるようになった。そのうえ、カメラの高性能化が進んだことで、鮮明で高画質な映像データを利用できるようになった――
防犯や災害対策、マーケティングなど多様な場面で、映像データをより高度に活用するニーズが高まっている。人手によるチェックや処理が主流である現在しかし、活用できる映像データには限界がある。そのため、限られた人員で、効率よく映像データを活用できる新たな仕組みが求められているという。
NECネッツエスアイは、映像活用事業領域における新たな映像AIサービスブランド「OWLai（オウライ）」を立ち上げた。この取り組みは国連SDGs"8 働きがいも経済成長も""9 産業と技術革新の基盤をつくろう""11 住み続けられるまちづくりを"に寄与するもので、今回、映像事業で60年以上前から培ってきた豊富な経験や確かな現場力と、最新の映像AI技術とを組み合わせることで、顧客に最適な価値を提供していくという。
「違和感検知」「車両入退場自動化」「交通量カウント」「来訪者見える化」「混雑状況見える化」「白杖車いす検知」「施設侵入監視」「画像鮮明化」といったサービスをラインアップしている。OWLaiの立ち上げを機に、映像AIサービス事業の本格展開を進め、'24年度100億円の売上を目指す。
同社は今後、映像AIサービス事業において、顧客との共創実践の取り組みの強化やサービスラインナップの拡充に努め、様々な企業の経営課題解決や安全安心な社会の実現に役立っていく。社会の持続的発展への貢献と、自社の持続的な成長の実現のために重要な６つの取り組みをマテリアリティとして特定し、「コミュニケーションで創る包括的で持続可能な社会」を具現化していく構えだ。