メガクラウドと各種クラウドサービスの間にクローズドな橋を掛ける

IT(情報技術)システムはクラウド化が進んでいる。世界的大手のメガパブリッククラウドを利用する企業が増えている昨今、さらに複数のメガクラウドを組み合わせたり、パブリッククラウドとオンプレミスIT/プライベートクラウドを併用したりして、マルチやハイブリッドというクラウドの利用形態は多様化している。

一方で、マルチクラウドやハイブリッドクラウドでの利用には、閉域ネットワークによるセキュアな相互接続が求められる。ユーザー企業・団体においては、ネットワーク回線やルーター等の機器の調達に加え、設計・構築のための作業や運用業務が発生し、その工数の負担が課題になっているという。

IDCフロンティアは8月、AWSGoogle CloudMicrosoft Azureなどのメガクラウドと、自社サービスとの閉域ネットワーク接続を可能とする「バーチャルブリッジ(インターコネクト:メガクラウド)」の提供を開始する。

同社データセンタやクラウド等のサービス間を閉域網で接続する「バーチャルブリッジ」のオプションサービスとして提供される、それは「IDCフロンティアのサービスとメガクラウドを1対多で閉域接続」「専用の回線やBGPルーターなどの機器の準備や接続設定が不要」「冗長構成で月額79,000円/1Gbpsのスモールスタートでリーズナブルに利用可能」といった特長を備えている。

たとえば「ハウジングサービス」や超高発熱機器に対応する「高負荷ハウジングサービス」、国産の「IDCFクラウド」「IDCFプライベートクラウド」と、メガクラウドのIaaSやPaaSを1対多――最大5回線まで閉域接続できる。ユーザーは最短約2ミリ秒の低遅延で複数のメガクラウドとのセキュアな通信ができ、データ分析やアプリ開発、データ保全やシステム分散など、各サービスの機能や特性を生かした柔軟なマルチインフラ構成が可能になるという。