退院後のQOLアップに役立つ、運動機能改善プログラム始動

「経済的価値」と「社会的価値」を両立するサステナブル経営により、社会貢献と自社の持続的成長を実現することを宣言している。他方、運動プログラムの実施について、脳疾患(脳卒中)をはじめ心臓疾患や認知機能低下、抑うつ、フレイル(虚弱)の進行抑制が望めると、国循の医長がいう。

グンゼと国立循環器病研究センターは、活動性・筋力・QOL向上に資する運動プログラムの策定および効果に関する共同研究を締結。今月12日、グンゼスポーツ吹田健都店にて、同センター(脳血管リハビリテーション科医長横田千晶医師)監修による運動機能改善プログラム「メディウェルネス® for BRAIN & HEART」の検証開始を発表した。

昨年、自宅退院となる脳卒中患者とその家族が、療養に関連する医療・福祉・社会資源を効果的に活用することで、健康寿命の延伸につながるシステムとして同センターと吹田市「吹田フレイル予防ネット」を立ち上げた。それに含まれた上記プログラムは、エアロビクス的な要素も取り入れながら楽しく体を動かしながら行うエクササイズだ。急性脳卒中にて国循に入院し、急性期リハビリテーション終了後退院し、希望する人に――

週1回(月4回)3ヶ月間、専門スタッフが運動指導とその効果を確認する。同プログラムはグンゼスポーツで取り組むものであり、急性脳卒中後の運動機能改善とフレイル予防(加齢等により介助を要する状態となることを防ぐ)につながるよう工夫していて、「個人のレベルに合わせて幅広い方々にも参加していただける」内容になっているという。

同社は今後、吹田市と摂津市が今年リリースした「健都ヘルスサポーター」を活用して、8月に吹田健都店にてプログラム体験会を開催する。その詳細をポータルサイトにて確認できる「健康・医療のまち健都」の立地を活かして、市民の健康づくりをサポートし、新サービスによりQOLの向上に貢献していく構えだ。