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ローコード開発ツールにて、容易にITシステムを内製化する
OECD統計グラフがIT先進国の勢いを示している。今日日本では、業務のシステム化を担うIT人材の不足は恒常的に発生していて、それを補う手段の1つとして、企業の内部人材の活用とあわせ、高いITスキルが無くても現場主導でシステムを内製化する「ローコード開発ツール」の活用が注目されているという。KPMGコンサルティングは11日、「ローコード開発ツールを活用した現場DX内製化支援サービス」の提供を開始した。
最小限のソースコードで早く安定的な開発がおこなえるローコード開発ツールは、日常業務等の簡易なシステム化を可能にする反面、組織内での無秩序開発を招く恐れがある。システムの乱立は維持管理を複雑化し、業務継続性の確保を困難にする。そのため同ツールの導入・展開にあたって、自社の業務プロセスやIT運用体制などを経営層が俯瞰して正しく現状把握・チェックしたうえで、全関係部門が一体となって戦略的に計画することが重要になる。
そのような状況を踏まえ、ローコード開発ツール導入・展開支援サービスでは、ヒト・体制、業務、システムを縦軸に、フェーズ1:導入計画、フェーズ2:BPR/構築、フェーズ3:PoC/展開を進めていく。
同社は、ローコード開発ツールをより効果的かつ継続的に活用してもらえるよう、顧客企業の文化やITリテラシーを考慮のうえ、組織設計~テクノロジー定着化のロードマップを作成し、DX組織体制の構築から、業務改善も含めた対象業務の選定、導入展開・維持までを総合的に支援し、現場DXに係る内製開発の定着を推進していく考えだ。