今月1日、東急セキュリティは東急電鉄の協力のもと、マクニカと共に、異常やその予兆を防犯カメラ映像から発見する異常検知ソリューション「icetana」活用による警備オペレーションの実証実験を渋谷駅にて開始した。27日までの予定で、防犯カメラ12台を用いて行う。同ソリューションの"想定外の事象などいつもと違う動きに対応可能""システム運用の手間がかからない""拡張性が高い"といった特長を生かして行う。
今回の実証実験は、AI画像解析技術を活用したicetanaによって「通常と異なる"違和感"」として検知された駅構内カメラの映像を東急セキュリティ鉄道警備員が確認し、声掛けや遺留物の確認など早期オペレーションが実施できるかを検証するものだ。icetanaは防犯カメラ映像のみを取得し、取得映像に個人の特定につながる情報は含まれない。取得・解析画像データは3社でのみ取り扱い、同実験および事後検証以外の目的には使用しない。
①東急電鉄渋谷駅構内(改札付近・コンコース・ホーム)に設置されている防犯カメラを選定し、icetanaを接続することで映像を取得。②取得された防犯カメラ映像をicetanaが約2週間かけて解析し、現地の環境をAIにより学習。③icetanaによって映像内の異常やその予兆を"違和感"としてリアルタイム検出。④異常時には"違和感"が検知結果監視用PCに検出され、鉄道警備員によるオペレーションを実施――といった流れで実証する。
3社は、駅構内でのお客同士のトラブル、急病人、異常行動の予兆などを画像解析技術で発見し、事件事故の早期対応を行うことで、東急線の更なる安全対策の強化と警備品質の向上を目指すという。